神保町の東京古書会館にて開催されている『水玉螢之丞おしごといろいろ展』に行ってきました!
水玉先生のこれまでのお仕事で掲載された紙面や原画などなどが見れる!それどころか無料だ!と知り、開催は3/17(土)までなので、今週中に訪問しました。
私と水玉先生の出会いはファミ通。2度目の出会いはワンフェス。思い出が爆発する楽しい空間がそこにはありました。※思い出語り満載となっておりますのでご了承ください

当初は神田駅から歩いて向かおうと思っていたのですが、雨模様ということもあり、大人しく神保町駅に降り立ち東京古書会館に向かいました。神保町には「神田古本まつり」のときくらいしか来ないので、はじめてきました。Googlemap先生ありがとう。

中に入るとポスターが貼られていたので、その誘導に従って2階へ。会場に着いたのは12:11ごろでした。

平日の昼過ぎ、どんな感じかしらー?と思ったら、見事に貸し切り状態でした。Twitterで事前情報を見ていたので、ここにシール貼るのね!ペンも実装されてる!などと心の中でキャッキャしながらシールをペタリ。顔をかきかき。本日8人目だったみたいです。(今見るとうしゃぎさんみたいなバランスの顔だなぁ)

バシャバシャ写真載せていきますが、スマホでの撮影OKなのです。とはいえ、撮りすぎず「これは!」というものだけブログには掲載します。

私と水玉先生の出会いは、先にも書いた通りファミ通。兄弟構成上、自意識が芽生えるころには毎週ジャンプとファミ通が家にある環境で育ちました。

ゲームはプレイするよりも隣で見ている方だったので、そこまで攻略記事を読み込んだりはしていませんでしたが、毎週必ず読んでいたいくつかの連載の中の一つに【水玉本舗】も含まれていました。(他は伊集院光、鈴木みそ、柴田亜美、広井王子のマル天通信などなど/敬称略)

最初からずっと読んでいたわけではなくて、何か好きなゲームの話題を扱ったタイミングから読み始めて、最終的に話題にしているゲームは知らないんだけど、面白くて読むというスタンスに変化していきました。

イラストへの食いつきもさることながら、書き文字がとっても好き。可愛い、しかも読みやすい。そのうえで内容が面白いとなれば、連載を読むようになるのも必然です。

そして水玉先生を思い出すと必然的に思い出されるのが火星物語。ポリケロやマル天リスナーだったので食いつきは抜群!だったはずなのに、火星物語のラジオドラマを聞いた記憶が「ロマンシア」しかないのです。なんでだ…。しかもゲームも迷いに迷って、結局買うことができなかったのでした…。ので、限定版についていたであろうフィギュアみれたのとか、めちゃくちゃ嬉しかった。(フォボスが好みど真ん中なのです)

展示品はしゃがみつつマジマジと鑑賞。コの字型にショーケースが置かれているのですが、最初の一列を見ている間までずっと一人だったので、人目も気にせずにじーっと鑑賞。

この原稿とかものすごい観察してしまった。「ミサトさんの髪色、墨じゃないのに印刷上だと黒ベタと同じ発色になるのか…」「綾波の髪色に使っている薄墨は全然色出てないのな」などなど。どこ見てんだよって話ですけども。

水玉おしごと展ですから、私の知らなかった水玉先生のお仕事もたくさん知りました。女性誌で漫画を描いていたことやSF誌に連載を持っていたこと、釣り雑誌にまで!?
その多彩さに驚いた、ということもなく妙に納得してしまったので、不思議なものでした。

移動してはじっくりを展示をみて、読みたい記事は完全に読みながら「これ、みたことあるー」だったり、「おうおう、懐かしいじゃねぇか」だったり、脳内独り言もずーっと続いていました。

そんな感じで展示をみて回り終えるころには、他のお客様もご来場されておりました。本当にタイミングが良かったんだと思います。
この時点で大体40分くらい。

そしてこの後が長かった。ほんと…長々と滞在してすみませんでした…。

コの字型のショーケースに囲われた真ん中にテーブルが置かれており、そちらにお仕事をまとめたファイルと近年の著書の一部が置かれておりました。これらを読みふけり始めてしまい…気が付けば合計2時間ほど滞在しました。も、もちろんご迷惑にならないように、読んでいる本以外はほかの人も手に取れるような位置にありましたし、混雑もしていなかったのでお許しを…。

特に『元祖水玉本舗その2』は、ダイレクトに読者時代の内容が掲載されており、記事を選びながらガチ読みしてしまいました…。面白かった…。

意外過ぎて驚いたのは、『SFまで10000光年』の内容でかなりゲーム・アニメがふんだんだったこと。なるほど、その視点で書かれているのか、と。こちらはそんなに読みませんでしたが、すっごく面白そうでした。本文はさらっと読んだのに(何故ならその前に読んでいた本をガチ読みしすぎたという反省があったから)、あとがきは読んでおり大森望さんの文章を読んで、ぐっと来たりしておりました。

同人誌である『水玉螢之丞画業集成』もチラリと見ましたが、めちゃくちゃ面白そうで、こっちは購入して読もうと思い、ぱらっと読むに留めておきました。ネットで買える、ありがたい。

そんな感じで、お外に出てから時間を見たら2時間たっていて、マジでびびりましたが、尋常じゃない満足感を胸に抱いて帰宅することができました。

実際、会場で展示物を見ている間はほとんどファミ通時代の思い出(95~99くらい)がいっぱいでしたが、そのあとの再開のほうが、より今回のおしごと展を見に行こうと思わせてくれたように思います。
1999年から私の中で新本格をはじめとした、講談社ノベルス全盛期が訪れました。家では本を読み、学校では眠ったり隠れて本を読んだり。月に1度の大きい書店へ母さんに連れて行ってもらい、買おうと決めていた本を買って読むことが何よりも楽しい、そんな時期でした。(対して巻数を買えないので図書館の本も借りて、年間100冊以上は読んでいた) そして自ずとその手は『メフィスト』に向かうわけです。そこでまさかの再開。とはいっても、崇拝(?)する作家さんではなかったので、ここでの出会いはふんわりと懐かしいなぁくらいのものでした。

そこからぐぐーっと時は過ぎ、2012年。Twitter上で。ワンフェスの写真をきゃっきゃとみていて水玉先生のアカウントと出会ったのです。「そーいや、カタログのイラストずっと先生でしたね」などと思いつつ、先生がアップするツイートを見ながら、中々参加できないワンフェスをTwitter越しに楽しませていただいていました。とくに、一般ディーラーの方々の作品が見たかった私にはありがたいツイートが多く、会場いけないけど先生がいるから安心!などと思っていたこともありました。(そしたら先生も参加できなかった時があって、マジかーって思った記憶もありますけどね)

訃報を聞いたときは、本当に驚きました。すごい悲しかった。
今回の展示で、改めて水玉先生が残していってくれたものを見ることができて、本当に楽しかったし、嬉しかったです。

少しでも「行ってみたいな」と思う方がいたら、絶対に行った方が良いです!ぜひ思い出爆発させてください!
あと、全然別の話ですが、会場内でずっとかかっていたアニソンのクラシックアレンジ(石川綾子さんのANIME CLASSIC)が最高に良かったです。うっかり口パクで口ずさみました。普通に買ってしまいそうです(笑)

以上!思い出語り満載でお届けしました。日曜日は休館なので、平日にお休みが取れない人は3/10(土)か最終日3/17(土)にぜひ。
私はと言えば、見たかったトライガンのイラストをすっかり見損ねたらしいので(あんなにジロジロみていたというのに…)チャンスがあれば、もう一回行きたいなーと思っております。

水玉螢之丞おしごといろいろ展
入場料 無料
開場期間 2018年2月27日~3月17日(日曜休館)
開場時間 10:00~17:00
会場 東京古書会館 東京都千代田区神田小川町3-22
03-3293-0161


スポンサーリンク