FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION 『別れの物語展』に行ってきました。

2/28まで森アーツセンターギャラリーにて開催。
一般 当日2500円というお値段は、結構高いなーとも思いましたが、この金額で音声ガイド用のiPhoneとヘッドフォンを全員に配布しているので、結構なかなかすごい試みだなと思いました。

最近、この手の行ってみたい展覧会・展示会が多いのですが、何でもかんでも行けるわけではないものの、良い評判を聞いたこととちょうどタイミング的に参加が可能だったこともあり、楽しんでまいりました。

楽しんだっていうか、普通に泣いてきたよね。

あまり展示に関することを細かく語るつもりはないので、興味がある人は是非参加していただくのが一番かと思います。

と、言いながら、どんな展示がされていたのかはかなりネタバレしていくので、楽しみにしているから聞きたくない!という方は、また会えることを楽しみにしていますので、一旦さようなら。

私が前情報で知っていたのは、
・音声ガイダンスがある
・入ったらすぐに光の戦士になってバハムートと戦う
・各シリーズの名シーンの展示がある
それくらい。

といわけで入った途端、光の戦士としてバハムート倒してきました。
炎の力が宿ったクリスタルを与えられたよ!
ポケモンGOで鍛錬している私に、iPhone連打は慣れたものでしたよ。

それにしても新しい。展示を見にきたつもりが、冒頭で参加型アトラクションが開始するとか、話には聞いていたけどワクワクが止まらなかった。
(もちろん1人参加なので、周りは知らない人たちです)

このバハムート戦の演出というか装置や効果が「USJかっ!」とツッコミを入れたくなった次第。

USJのモンスターハンター・ザ・リアル2016を楽しんだ事のある私としては、AR技術でその世界にいるかのような空間を作り出して、その中で戦士として参加するっていう流れに、あのアトラクションを思い出させました。
このツッコミ、後半の展示でもありました。そっちは絵画が突然話し始めるという演出で「ハリポタかっ!!」ってね。
どっちも悪い意味では全くなく、USJのアトラクションで使われているのと同じような演出が、いろんな会場を転々とすることもありえる展示会で実装できるとは、こりゃーすごいって感心した、というお話です。

それってつまり、特定の場所だけでできる技術ではなくて、ある一定の条件(場所の広さや資金的な話)が整えば、どこでもできるって事なわけです。
プロジェクションマッピングがいろんな場所で開催された事で広がった物があったように、これによってまた面白いイベントが増えるってことかなーと。
そういうのは大歓迎。もっとびっくりしていきたい。

脱線したので話を戻します。

バハムートを倒した後は、展示を自由に見て回るタイプでした。
もちろん音声ガイド付き。
この音声ガイドがね…この方法は初めてだったので、良し悪しだなと完全に感じました。その辺りの感想は最後の方に。
先に展示についての感想です。

端的に言いますと、泣いてきました。

いやいや、もちろんボロボロ号泣とかじゃないですよ?うるっと涙ぐむくらいですよ?
…でもね、完全に泣いたよね。

最初のフロアは、FF1~6までの別れの物語、別れの名シーンを展示したものでした。
六面の壁に1シリーズずつ、音声ガイド付きで、ゲーム中のシーンが流れているというもの。
どういったシーンなのかの文章による解説もあり。
この形だと、1シリーズにつき1シーンしか紹介できないわけですが、その周りに音声ガイドは未対応だけれど、こぼれ話を追加するかのようなスペースがありました。
ゲーム中の映像+文章の説明が掲載されており、正直、私は完全にこっちのこぼれ話で泣きました。
用意されていたのは4から1つ。5から2つ。6から2つ。
4は双子の話。5はガラフとの別れ、ファリスとシルドラの話。
6はカイエンの奥さんと子供との別れ、セッツァーの回想。
こんな感じ。

もうね…4に関して言えば、私の中で一番の泣ける名シーンは双子との別れだったわけですよ!!
メインで紹介されているシーンは、実はゲーム中に辿り着けていないこともあり、心の傷になっていると言って過言でないシーンなのですよ。
このシーンがしっかりと「別れの物語」として展示されていることへの喜びとやっぱり泣ける…という複雑な心境で、一気に泣きに入ってしまいました。

このシーンを筆頭に、私の中のFFにおける「衝撃的すぎて忘れられない別れのシーン」が、しっかりきっちり展示されていたので、本当に参加して良かったです。

4で泣いたあと、6の音声ガイド付きの名シーンを見ながらまた泣くっていう。
そちらがどのシーンなのかは、ご自身でどうぞ。(ひどい)
個人的に嬉しかったのはセッツァーさんがフューチャーされていたことです。大好きなんでね。
その後に5のガラフの別れのシーンをみて、さらに泣く。
まぁ、そんなもんですよ。

お次はFF7。

で、心の中で泣く。エアリス…。こちらが、心のトラウマ級の別れ。
とはいえ、流れている映像は崩れ落ちるところからのスタートなので、かつての衝撃を超えてはきませんでしたが、それでいいです。
(当時、兄がプレイしているFF7を一緒に見ていて、一時離脱、兄のところに戻ってきた際に扉を開けたら、セフィロスがざくーっというシーンだったので完全にトラウマ)

ここでのFF7はさらっとしたものでした。
が、お隣のスペースにFF7アドベントチルドレンの展示が。
一部ではありましたが、お美しい映像が流れておりましたよ…。

続いてFF8。この辺りからしばらくは、名シーンではなく、作品のプロモーション映像のようなそうしゅうへん的名シーン。
ところでFF8における泣きシーンってどこだったんだろう?

とか、気を抜いてきて一気に持っていかれました。

FF9にございます。正直、あんまり覚えていないんだよなーとか思っていたのですが、展示内のとあるテキストを読んで一気に涙腺が崩壊しました。

ビビ………。
そして、曲がいい…。
なんだかんだFF9もラストまでみて号泣したことを思い出しました。

この次あたりから、展示の順番がちょっと変動的に。
FF12、FF13のスペースがあり(この辺り未プレイなのでサラッと通過)、
そして大泣きゾーンへ突入。そうFF10です。

で、泣くかと思いきや、メイン展示が無音だったことにより、一番泣けるシーン(というか、一番泣けたシーン)なのは間違いないのだけれど、これまでの作品と違って字幕がないわけですよ。
作中の会話が聞けなければ、ストーリーもそこまで細かくは思い出せないわけですよ。

というわけで、ここのシーンはボロッといきませんでした。セーフ!
が、安心するのはまだ早い。
別れの物語展において、FF10がしっかり語られないわけがない。

…という考えをしっかり射抜いてくれました。
一つ目の特別なお部屋です。
ティーダとユウナの部屋。

なんかもう、よくわからないけれど、ずっとグッときていました。
きゅーっと。締め付けられる感じ。
悲しい気持ちでいっぱいになるとは、まさにあの事だわ。

でも、別ればかりで終わりではありません。
その部屋を出た後、ずっと見たかったものが見れました。
めちゃくちゃ嬉しかった…。
すごいよかった…。

そのあとはFF11。この辺りもするりとスルー。
そしてFF15。こちらにも特別な小部屋が。(ここがハリポタ風)
たしかその次がFF14。
この辺りもスルーっと通過して、最後に再びのFF7。

やはり別れの物語を語る上で、FF7はもう一つ掘り下げますよね。
エアリスからのメッセージ、全て聞くと「ありがとう」って言ってもらえるという事でいいのかしら?
そこまで聞いたら、BGMも消えてしまった気がするから、きっとおそらくそう。

これにて別れの物語展、終わり。

内容としては、めちゃくちゃ満足した。
もちろん、より高みを目指せる気がしますが、それでも行って良かったと心から思いました。

で、
ここからが、よくなかった点についてです。

もうね、音声ガイドがね…かなりキツかったです。。。
内容じゃないですよ?内容は良かったです。音も良かったです。
じゃあなにが悪かったかというと、再生システム。

今回の再生システムは、対象となる展示の前にくると、自動的に該当する音声が再生されるというもの。
スムーズに聞けているときは聞けるのですが、うまくいかないときはとにかくうまくいかない。
正直、FF10の展示スペースにおいて、実は音声出ていたのに、私が聞けなかっただけなのでは?とか思ってしまうほどです。
恐ろしいほどの混線。そして予期せず切り替わる音声。
FF9の音声を聞いていたら、急にFF7アドベントチルドレンの音声が流れてきてしまうという。。。
仕方ない、仕方ないね、と自分に言い聞かせつつ移動しました。
基本的にはちゃんと聞けて、時々ダメになるって感じだったのでなんとかなりました。

ただ、ひとえに「よくなかった」と言い切るのはよくないと思ってはいます。
私はスタッフさんに助けを求めませんでしたから。
ちゃんと助けを求めたら、結果は違ったかもしれません。
少なくとも、機器を受け取った時の案内ではそういった説明はされなかったし、画面をクリックしてもこちらの意思で再生内容を選ぶ事は出来ないように感じました。
ので、そのあたりについて助けを求めれば、結果は違ったのかもなーと。
(実際、入ってすぐのところに張り紙で「音声が~」みたいな注意書きがあったのに、ちゃんと見ていないからなんて書いてあったか覚えていないのです)

展示を見終えて音声ガイドの機器を返却すると、自分が聞いた音楽の再生リストをもらうことができます。
これを見ると、いかに自分の聞いていた内容や音楽が、あっちへこっちへ行ったり来たりしていたかがわかります。

位置情報に反応して自動再生をするには、あまりに隣との展示が近すぎたんじゃないかなーと。
展示スペースとしては十分に離れているけど、音声を再生するには近すぎた、そんな印象です。
これまで音声ガイド付きの展示会イベントに2つ(※1)参加したことがありますが、どちらも自分で場所に合わせて再生を押すタイプでした。
やはりその方が、好きなタイミングで混線せずに再生ができ、かつ何度でも聞くことができるのでストレスは少なかったなぁと。
とはいえ、FF8の展示では、映像に合わせた音声を聞けるというタイプの音声ガイドだったので、これは結構画期的だったな、と。

手元で再生を押すタイプだけでは、絶対にできないのではないかと。(所詮想像ですが)
その辺りのハイブリットが可能になったら、よりストレスが減りそうだなぁと思いました。
まぁ、今回も、私がわからなかっただけで、そこまでできたかもしれないわけですが。

この辺りは残念でした。

特に、今日は平日ということもありとても空いていたのです。
空いていてもこんな感じだとすれば、人が多かったらどんなふうに影響が出るんだろう?とか思ってしまうのです。

この辺りはたくさんトライアンドエラーを繰り返して、どんどん快適に面白く楽しめるようになっていってくれそうなので、わくわくドキドキです。
今後に期待!

興味があって迷っている人は、ぜひ行って見てはいかがでしょうか。

急に決めたけれど、行って本当に良かったです。

以上、これにて終了!

※1:西尾維新展とユーリonミュージアムの2つ。


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